
とてもやさしいお話でした。
お庭やお花が大好きだった認知症を患う祖母ハルの庭を再生することで、主人公真芽の生きる道、バラバラになった家族、友人達の絆が再生していく物語です。
カフェの開業を目指していたけれど、挫折し会社を辞めてしまった真芽が、荒れ果てた庭に手をかけ、自分が何とかしなければと仲間に支えながら整えていく姿にはとても元気をもらえました。
最後にはそのお庭でカフェをオープンさせる夢を形にしていきます。
たくさんの花の名前やお菓子作りなど、私の興味のある描写がたくさん出てきて楽しく読めました。
最後にはタイトルの意味がわかってほっこりです。

「やがて訪れる春のために」
はらだみずき