ことり ー 小川洋子さん

読んだ後、あたたかい気持ちになれる作品です。

本屋さんで、タイトルと表紙絵が気になり手に取りました。
小川洋子さんの作品は読んだことがなかったのでいい機会だと思い購入しました。
(以下ネタバレありますので、ご注意を!)

両親に先立たれた後、ひっそりと寄り添って生きる小鳥を愛する兄弟の物語です。
(お兄さんは先に亡くなってしまいますが・・)
お兄さんは人間の言葉は話せないけれど小鳥の言葉(ポーポ語)が話せます。
そして弟は唯一その言葉を理解できる存在です。

慌ただしい社会からかけ離れた所で真面目に穏やかに生きているのに色々な事がうまくいかなくて、
切なくなる場面も多々ありましたが何故かかわいそうとは思わなかったです。

独特な世界観が不思議な作品でした。
私はあえて一気読みはぜず、ゆっくりと何日かかけて読み進めました。
冒頭、悲しい結末がわかってしまいましたので、なんとなくゆっくり読みたい気分になったのかもしれません。

読んだ後あたたかい気持ちになれる作品です。
面白かったです。

プレゼントにもお勧めします。